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インタビュー

有名IT企業の法務部に内定(33歳、男性)

本日は、有名IT企業の法務部に内定されたAさんにインタビューをさせていただきました。

MS記者
Aさん、ご内定、おめでとうございます!今日はよろしくお願いします。

Aさん
よろしくお願いします。

MS記者
まずは、就職活動の期間と応募数を教えていただけますか?

Aさん
私は、就職活動を始めて2社ほど応募した後、手ごたえが全くなかったため、このままではいけないとベンチャー企業の法務のアルバイトに専念していた時期があります。その後に8社ほど応募して今のところに内定が決まりましたので、合計ちょうど10社ですね。活動期間としては、休止期間を含め1年半ほどです。

MS記者
正直、ご年齢的にも少し高めでしたので、就職活動を早く再開してはどうかと思っていましたが、アルバイトに専念していた理由はなんですか?

Aさん
それこそ年齢のこともあり、今のままの自分では企業にとって何の魅力もないのではと考えていたのが一点、後は、単純に法務部でのアルバイトが楽しくて、叶うならそのままアルバイト先で就職出来たらという気持ちが 芽生えたのがもう一点の理由です。結局、アルバイト先では正社員登用の動きがなく、それが決定的になったタイミングで就職活動を再開しました。

MS記者
気心の知れたアルバイト先で社員として働けるのが一番ですが、こればかりは会社の事情がありますからね。個人的には、面談の際に、「法律関係の仕事はちょっと…」とおっしゃられていたAさんが、法務のお仕事を楽しいとおっしゃられていたのが少し意外でした。

Aさん
司法試験で自信を喪失していたこともあり、「法律」は自分には向いていないのではと考えていた時期がありました。ただ、実際にアルバイト先で法務実務に触れるうちに、法律を勉強していたときの息苦しさがなく、その場その場で必要な情報を調べ、 周囲とコミュニケーションを取りながら法的な決断を下して行く点に面白みを感じました。齊藤さんが「司法試験と法務実務は、水泳と水球くらい違う種目」とおっしゃっていたのが何となくわかる気がします。

MS記者
わからなければ、目の前のパソコンで調べればいいというのは、試験との決定的な違いですよね。その意味では、司法試験でよい成績を取れなかった方でも、法務実務で活躍出来る可能性は十分にあると思っています。 ところで、今回、アルバイトでの法務経験を武器に就職活動を行われたと思いますが、その効果はいかがでしたか?

Aさん
アルバイトを始める前に期待していた以上の効果があったと感じています。職務経歴書に「業務委託契約書を月に20件審査、法律相談が月に10件ほど」などと書けるだけで、一気に書類の見栄えがよくなりましたし、 面接でも、法務実務について具体的な話がスラスラと出て来ますので、以前よりもはるかに堂々とした雰囲気で面接を進められたと思います。

MS記者
企業は何よりも実務経験を評価しますので、実務経験のない方がほとんどの法科大学院修了生の中に入ったときに、Aさんのご経験は、かなり光って見えていたと思います。 最後に現在就活中の方に一言お願いします。

Aさん
私は特に学歴が高いわけでもなく、英語力があるわけでもなく、年齢も高めでしたので、就職活動を始めたときの自分は、本当に武器がない状況でした。ただ、その辛い現実にしっかりと向き合い、「武器を作るために何をしたらよいか?」 武器を手に入れた後も年齢という壁がありましたので、「この武器で勝てるフィールドはどこか?」を考え、多くの法科大学院修了生が苦手意識を持つIT業界を中心に就職活動を行い、無事に内定を得ることが出来ました。 私のように武器のない人でも、新たな武器を作り、ライバルがいない又は弱いところで戦うことで、十分に満足のいく仕事に就くことが出来ると思います。大切なのは、自分の現在地を見つめ、 毎日少しずつでも自分自身に何かを足して上乗せして行くことだと思います。就職活動が終わってから、自分のキャリアが始まるのではなく、今この時点から自分のキャリアが始まっていて、 日々キャリアアップを意識すること。こうした意識で毎日を過ごしていれば、必ず、その努力が花開く日が来ますので、シビアな現実を見つめつつも希望を持って頑張ってください!

MS記者
素晴らしいメッセージを、ありがとうございました。また、弊社の飲み会や法務担当者の交流会等でお会いしましょう!

インタビューを終えて

Aさんは、当初は自信喪失気味で、就職活動に対しても後ろ向きで、落選を恐れて企業への応募にすら踏み出せない状況でした。そんなAさんがアルバイトとは言え、実際に企業の中に入って働き、 法務の仕事に楽しみを覚える中で、「働くこと」への思いと自信を強めて行き、見事内定を獲得されたのは、いい意味での驚きでした。アルバイトでの法務経験が武器になったのは間違いありませんが、個人的には、 Aさんの、「働くことへの意欲の強さ」が、最終的な決め手となったのだと考えています。これから就職活動を始める方や、就職活動に行き詰っている方は、まずは働くことのイメージをしっかりと掴んで、「早くガッツリと働いてみたい」という気持ちを 呼び起こすこと、そこから始めてみてはいかがでしょうか。

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