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インタビュー

東証一部航空関連企業の法務に内定(法科大学院修了生/29歳/男性)

本日は約1年半の就職活動期間を経て航空関連企業の法務部に就職されたAさんにインタビューをさせていただきました。

MS記者

Aさん、ご内定おめでとうございます!約1年半、インターンにご参加いただいていたこともあり、個人的にも感無量です。今日はよろしくお願いします。

Aさん

私でよければ、何でも聞いてください。よろしくお願いします!

MS記者

それでは、早速、内定を獲得するまでに、どのような活動をされたかを教えていただけますか。

Aさん

1年半ほど、More-Selectionsでインターンをしながら、eディスカバリーの派遣や特許事務所でのインターンを並行してやっておりました。この間に、TOEICの勉強をして、全く点数がない状態から630点まで上げました。100社ほど応募して、ネット広告業を営むベンチャー企業に契約社員(法務・総務職)として採用されましたが、4か月半で雇い止めとなりました。
(空気を読む能力を含めたコミュニケーション能力が低く、成長を待っていられないとのことで別の法務経験者と入れ替えになりました)
その後、再度就職活動に専念して、数ヶ月ほどで現在の会社に内定を頂きました。

【参考】
2016年9月~12月 広島県内(実家)でアルバイトしながら就職活動
2017年1月~2017年6月 兄妹の家に居候させてもらい、More-Selectionsインターン(週2日)及びディスカバリー派遣(週3日)をする
2017年7月~2018年1月 特許事務所インターン(週2日)及びMore-Selectionsインターン(週3日)をする
2018年2月~2018年6月 契約社員(法務・総務)として就業し、兄妹の家を追い出される
2018年7月~2018年8月 再就職活動

MS記者

Aさんを傍らで見ていて、いいと言われたことを積極的に全部試してみるご姿勢が印象的でした。就職に成功された最大の決め手はなんだったと思いますか?

Aさん

4か月半という短い期間でも企業内で契約社員として経験をつめたことで、仕事観、仕事の進め方等の社会人としての最低限のスキルが身についたことが決め手になったと考えております。この間、上司の方には、タスク管理の方法、契約書の審査や作成の基礎、分かりやすいメール文面の作り方、ビジネスマナーや立ち振舞いなどを丁寧に指導していただき、自分でも課題を把握することができました。毎日のように怒られ精神的につらい部分もありましたが、上司の方もそれだけ、多くのエネルギーを投じてくれたということだと思います。今ではとても感謝しています。

MS記者

4ヶ月間、大きなプレッシャーの中、慣れない仕事に取り組まなければならず大変だったと思いますが、そのご経験がその先の成功に繋がってよかったですね!そうしたご経験も踏まえ、就職活動を始めた時と現在の自分を比較して変化したことはありますか。
(考え方、スキル、働くこと・将来に対する考えなど)

Aさん

働いている人に対する恐怖感がなくなりました。もともと就職活動に対するイメージがテレビで見るような大企業内定者のコミュニケーション能力高そうな印象に固まっており、自分自身とのかい離にかなり恐怖しておりました。しかし、More-Selectionsのインターンやその他の就業で外部の企業担当者とお話しする機会があり、働いている人に対する抵抗感が薄れていきました。また、就職活動で残念な面接担当者に会うこともあり、こんなのでも社会人やっていけるんだなと安心したことも原因です

とにかくさまざまな人と話をしてみる経験がこれまでの人生で欠如しており、そこを埋めていきました。

MS記者

たしかに、「働いている人に対する恐怖感の克服」というのは、働いている人へのある種の劣等感を持ちがちな法科大学院修了生にとって大きなテーマかもしれないですね。ちなみに、長く就職活動をされていて、思うような結果が出ないことも多々あったと思いますが、結果が出ないときに、どのように気持ちを切り替えて乗り越えましたか?

Aさん

More-Selectionsを訪問して雑談する、煮詰まったら担当者に電話して話を聞いてもらう、日曜日にMore-Selectionsの社員が参加しているフットサルに参加して、一緒に汗を流しつつ話を聞いてもらう等していました。就職活動がうまくいかない悩みも口に出してみると案外大したことがないと気がつくこともあり、それで気持ちの切り替えをしていました。

MS記者

どうしても法科大学院を修了してからの就職活動は孤独になりがちですが、出来るだけ一人にならない、話を聞いてくれる人を作るというのは大切だと思います。最後に、現在、就活中の方に一言お願いします。

Aさん

とりあえず何でもやってみることをおすすめします。嫌なら別の道を考えることもできるので、あまり始めるかどうかで深刻に悩む必要はないと思います。

インタビューを終えて

Aさんは、法科大学院修了後、地元広島での就職活動に行き詰まりを感じ、妹さんの家を頼りに上京され、そこから、弊社でのインターンシップを軸に就職活動をされていた方です。元々、ぼくとつで人懐っこい人柄が魅力ではあったものの、質問に対して「レスポンス良く回答しなければ」という意識が強過ぎるあまり、内容を精査しないままに思いついたことを慌てて口に出してしまうという癖がありました。そして、それが理由で、会話の論理性の欠如を面接官に指摘されてしまうという課題を抱えておられました。

いいところがいっぱいあるにも関わらず、一旦コミュニケーション能力に難があるとみなされてしまうと、決して選考を通してもらえないというのが就職活動のシビアな点です。たくさんの企業に応募し、たくさん落とされ、就職活動へのモチベーションを保つのが本当に大変だったはずですが、決して歩みを止めることなく、いいと思ったことは何でも取り組み、少しずつ武器を増やして行きました。インターンや派遣を通じて得た企業内での豊富な就業経験や具体的エピソード、TOEICスコア、これらを書類で表現できるようになる頃には、書類通過率はかなり上がり、その勢いでIT企業の法務部で実務経験を積む機会を得て、さらにその実務経験を武器に、今回の就職を勝ち取りました。こうした頑張りをずっと見て来ただけに、Aさんの進路が決まり、本当に嬉しく思います。

Aさんの口癖は「やってみましょうか」です。何かを提案されたときに、尻込みせずに、まずは「やってみる」というスタンスで臨むというのは、なかなか真似できることではないと思いますし、Aさんの明確な武器だと思います。スタート地点に立つのは少し遅くなりましたが、ぜひ、この「やってみましょうか」の姿勢を持ち続けて、周囲から応援され、他人が出来ない経験をたくさん積んだ付加価値の高い人材になって欲しいと思います。

 

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