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インタビュー

商社に就職(24歳 男性)

大学在学中から司法試験合格を目指され、その後、当社のキャリアカウンセリングを経て、商社に内定された方(24歳 男性)にインタビューをさせていただきました。

インタビュアー:元司法試験受験生 吉田 昌矢 (株式会社More-Selections専務取締役)

吉田
就職活動を振り返ってみて、どのような感想ですか?

Aさん
正直、最初はつらかったですね。
法曹というステータスを目指していた状況から、就職活動ということになると社会人の一番下からやっていくということになりますから、精神的に辛いものがありました。
でも就職活動を続けていくうちに、何かに打ち込んだ経験は、企業によっては評価をしてくれるし、こちらもそれに答えられるのでないかという考えになりました。
吉田さんが言っていたことですが、「世の中には本当にたくさんの企業があって、その中で、自分に価値を見出してくれる企業があるはず」その言葉を信じて就職活動を続け、今の会社に就職しました。

吉田
就職活動後半はモチベーションを維持することができたみたいですね。
実際、働いてみてどうでしたか?

Aさん
現在勤めている会社は、規模はそんなに大きくない会社なので、任せられる業務範囲が広いです。
管理部門として採用から株式の管理、総会の準備など幅広く担当させてもらっています。
司法試験で勉強したことがそのまま使えることは少ないですが、法文を読み・解釈することにはアドバンテージがあることを感じています。
司法試験の勉強のメリットとして、思考能力を鍛えることは応用が利くなということ。
逆にデメリットとして頭でっかちになりがちなことです。
何が言いたいかというと、世の中理屈と実践がリンクして動いているので、それにアジャストする必要があるなと思いました。
人間が動いている以上、理屈通りに事は運ばないことは多々あります。

吉田
既に調整能力を身に付けられたようですね。
最後に現在、就職活動中の司法試験受験経験者の方にアドバイスをお願いします。

Aさん
割り切りは必ず付けたほうがいいです。
厳しい言い方ですが、社会人としては一番下からの出発であることは間違いないのですから、謙虚になったほうがいい気がします。
とはいえ勉強で培ってきたものはその後に必ず役に立つと思います。
ですから「今に見ていろ」の精神で頑張っていきましょう。

吉田
お忙しいところ、ありがとうございました。

Aさん
いえいえ、私のインタビューが多くの受験生の励みになればよいなと思っています。

インタビューを終えて

Aさんには、数ある企業のなかから、自分がしてきたこと(司法試験勉強)を評価してくれる企業に入ろうというポジティブな発想で就職活動に望んでいただきました。
司法試験受験生に対して、理解のある企業ほど、その会社に入って成長できる可能性が高いからです。
非常にスマートにお話をされるAさんは、素晴らしいビジネスパーソンになられると思います。

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