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インタビュー

リゾート開発会社に就職(28歳 男性)

More-Selectionsのキャリアカウンセリングを経て、リゾート開発会社に就職されたA様に、インタビューをさせていただきました。

インタビュアー:吉田(株式会社More-Selections専務取締役)

吉田
今の会社の仕事内容を教えていただけますか。

Aさん
就職先は、ホテルや旅館、スキー場などのリゾート施設を運営する会社です。基本的には自社物件を所有せず、投資家や銀行から委託を受けて、運営だけを引き受けます。
私は旅館に配属となりましたが、仕事の内容は旅館の運営に関わることほとんど全てです。浴室清掃、ハウスキーパー、立ち番(ドアマン)、フロント、お部屋までのご案内、食事の仕込みや調理、サービス(お客様に料理提供)、皿洗いなどです。

吉田
なぜ、今の会社への入社を決意されたのですか?

Aさん
①尊敬する社長の存在、②ユニークな会社の仕組み、③観光産業の将来性でしょうか。
①最初のきっかけは、会社や社長に関する書籍を本屋で手にとって読んだことです。それで、会社や社長のことを知っていくうちに、この社長のもとで働きたいと思うようになりました。
②また、会社は社員のためにユニークな制度や仕組みを採用しています。私が特に魅力を感じたのは、社員にもできる限り経営に関する情報を公開・共有すること、トップダウン構造でないこと、支配人に誰でも立候補できること、社内ビジネススクール制度があること、そして、希望すれば全国の施設へ異動できることです。 ③最後に、日本の観光産業は、衰退するのではなく、むしろグローバル化の流れの中で日本を支える成長産業になっていくと考えています。なので、自信を持って今の業界に飛び込みました。

吉田
なぜ、法務職以外の道を歩もうと思われたのですか?

Aさん
漠然とではありますが、「経営」に興味があったんです。成長企業、優秀な経営者やリーダーに憧れがあったのだと思うんです。
そうすると、法務職に進んだ場合、その先に、自分の理想的な未来へと繋がっていくプロセスがイメージできなくて。
とはいえ、もちろん最初は法務職も頭にありました。しかし、せっかくの機会だから、今までやってきたことに固執して人生の選択肢を狭めるのは余りにももったいないな、と思いました(ただ、中途入社では即戦力が求められますので、社会人経験がなく、法務職でもないというハンディーを面接でどう乗り越えるかが問題でした。)

吉田
今の会社に入る前、入った後で一番自分が変わったこと(マインド、知識など)は何ですか?

Aさん
勉強してきた中で培ってきた「論理」や「説得力」だけでは、人は動かないということですね。薄々気づいてはいましたけど(笑)。
民間会社で、他のスタッフと一緒に働くためには、そして組織を動かしていくためには、「感情」に対する配慮もすごく重要なのだということを改めて認識しました。  それとやっぱり、仕事を面白くするか、つまらないものにするかは、自分次第なんだなぁということを感じます。
最後に、仕事とは関係ないですけど、東京から地方に引っ越してきて感じたのは、多様なライフスタイルの形があって、それぞれに楽しみや喜び、幸せがあるんだなぁという、ちょっとした価値観のブレイクスルーもありました。

吉田
就職活動をするにあたり、よく考えたことは何ですか?

Aさん
「自分は一体、何をしたいのか。」に尽きます。自分のやりたいことが分からない、憧れがあっても自信が持てない、もう遅すぎる気がする。そんな不安や悩みとの葛藤の繰り返しでした。
ただ、部屋で悶々と考えていても答えが見つかるわけではなく、むしろネガティブに陥ってしまうので、たくさん本を読んだり、いろんな説明会に足を運んだり、日雇いのアルバイトをしたり、友達をつかまえて飲んだくれたりしていました。

吉田
将来のキャリアについてどう考えていますか?

Aさん
3年で支配人になります。そして、3年以内に、稼働率・顧客満足度ともにグループ1番の旅館・ホテルにします。理想は、リッツ・カールトンのようなサービス品質を備えた施設・チーム作りです。
そこから先は、吉田さんみたいに独立して起業するか、コンサルタントになるか、実家に戻って両親と暮らしていると思います(笑)。

吉田
司法試験経験者が就職活動をするにあたり、しなければならないことは何でしょうか。

Aさん
1に行動、2に行動。何もしないことは、現状維持ではなく、むしろマイナスなのだと、今となっては思います。あとは、「他の人が採らない行動を採る」ことでしょうか。
僕が実際に実行したことは、ネットや書籍で情報収集して、興味のあるセミナーや説明会で参加可能なものはとにかく足を運んで話を聞き、興味のある本を読み漁り、日雇いのアルバイトをいくつか経験しました。
こんな仕事や経験はしたくない、と感じたならば、それもまた自分の将来を決めるための有益な発見だと思いました。楽しいことだけでなく、嫌だ・つまらないと感じる経験や感情をあえて積極的に取りに行くことも、就職前にはとても大事なんじゃないかって考えていました。
あと、興味のある会社が見つかったら、求人情報が出ていなくても、社長宛に直接、手書きの手紙を出しました。「話だけでも聞いてください」と。  1回目は上場会社でやって、社長と会うことはありませんでしたけれど、無視はされずにちゃんとリアクションがありました。2回目は、スタッフ20人くらいの中小企業でやって、その時は役員の人と面接する機会をいただきました。
どちらも、結果的に入社できませんでしたが、少し自信になりました。
自分が本気にさえなれば方法はいくらでもあって、積極的にいけばいくらでも道は開けるんじゃないかって思いました。

吉田
モアセレクションズのサービスを受けた感想を教えて下さい。(あればで結構です(笑))

Aさん
いくつか紹介会社に行きましたけれど、吉田さんが一番親身になって話を聞いてくれた印象を受けました。フランクでとても話しやすかったですね。
まわりに自分と同じように就職活動をしている受験仲間がいなかったので、相談に乗ってくれる人がいるだけでもすごく安心しました。
また、モアセレクションズは、ベンチャー企業もたくさん紹介してくれました。
大企業に行っても組織や社会に影響を与えられるようになるまでは時間がかかりますが、中小企業に行けばほぼ即戦力です。間違いなく自分の影響を与えやすい、組織を改善しやすいです。実力を発揮しやすい環境ともいえるかもしれません。
そういう意味で、モアセレクションズは、向上心・向学心の強い受験生に対して、最適な就職先を紹介してくれるものと思います。

吉田
最後に就職活動中の受験生に一言お願いします。

Aさん
プライドを捨てるプライドを持て。

吉田
他にもコレはしゃべりたい!ということあれば教えて下さい。

Aさん
法務職以外でも、司法試験の勉強を通じて培ってきた思考力は、社会で必ず活きるということを伝えたいです。
分からないことに直面したとき、判例や文献に当たって自分で調べるという習慣のある人は、社会でも必ず課題解決に向けて行動する意識を持てると思います。
また、事実と意見の区別、事実と評価の区別、趣旨・目的から考える、体系的に俯瞰してみるといった視点は、多くの社会人は備えていないようなので、司法試験経験者はどんな職場に行っても必ず影響を与えられると思います。
また、ネームバリューや給料に目を奪われずに、本当にやりがいのある職場を探して欲しいと思います。僕は、面接時において、「立ち上げたばかりで未完成な施設に配属してください。」と申告したので、本当に小規模で立ち上げたばかりの職場になりました。
まわりの同級生がみんな弁護士なり公認会計士なりパイロットなり大企業なりで働いている中で、日雇いでアルバイトなんかしている日には、「自分は一体何をやっているんだろう」って情けなくなってきます。
でも、そうやって強い危機意識を持つことが、逆に自分のバネとなって行動力・向上心に繋がったと思います。加えて、いろいろやっていくうちに、開き直って、下手なプライドを捨てることができて、いっそ何でもやってやろうという気持ちを持つことができました。そのおかげで、臆することなくどんな道にも挑戦しようと思えた気がします。
大企業があっという間に倒産するように、これからは所属する会社のネームバリューでなく、個人のネームバリューが重視される社会になっていくので、会社の大小に関わらず、自分自身が成長できると思う職場を選ぶべきだと思います。働く中で、語学力や財務力、IT知識などを身につけ、どんな業界でも通じるような人材となるよう自分を高めていけばいいと思います。
あと、吉田さんもおっしゃっていましたが、可能であれば、東京での就職に拘る必要はないと思います。それで下手に選択肢を狭めることはもったいない気がします。

吉田
長い時間お付き合いいただきまして、ありがとうございました。 Aさんの今後の活躍を期待しています!

Aさん
こちらこそありがとうございました。とにかくやりきります。

インタビューを終えて

Aさんは相談に来られる受験生の中でも特に積極的に就職活動を行っていた方です。その行動力はビジネスを行う中でも大きなプラスになるでしょう。Aさんの今後益々のご活躍を期待しております。

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